前立腺がんの治療法
前立腺がんのホルモン療法(内分泌療法)
前立腺がん治療の基本であり、95%の人に反応がある。 前立腺がんは、男性ホルモンの影響を受けて増殖することが多いがんであるため、ホルモンがつくられる過程を抑えるか、ホルモンが前立腺に作用しないようにすればよい。前立腺がんのホルモン療法の種類としては、男性ホルモンを抑える作用がある「女性ホルモン」または「抗男性ホルモン剤」を1日に数回内服する方法、または、男性ホルモンを低下させる薬LH-RHアナログを皮下注射する方法、そして局所または下半身麻酔をかけて陰嚢を切開し両側の精嚢(睾丸)を取り除く去勢術が等がある。(簡単で危険は少ない手術である。)
いずれの治療も男性ホルモンバランスをくずすので、そのため女性の更年期障害と似た症状(発汗過多、手のこわばりなど)が出現することがある。
前立腺がんの外科療法
前立腺内にがんが限局している場合(おもにA、Bの段階)に対し適用が考えられる。
切開術は、
・腹部側からの手術
・肛門周辺部からの手術
の2通りがある。前立腺がん手術は、下腹部を切開し、恥骨の裏側にある前立腺を摘除して膀胱と尿道を吻合する。またこの時、リンパ節への転移の有無を調べる。7日から10日間の入院が必要で手術は長時間を要する。
後遺症が出ないように細心の注意を払って処置するが、インポテンス、尿失禁、尿道の狭窄が出る事が有る。
前立腺がんの放射線療法
外科療法と同程度の効果がある。前立腺がんの場合、一般的には身体の外から患部である前立腺に放射線を照射する。日に1回、週5回照射し、5週間から6週間の治療期間が必要である。また、前立腺がん放射線療法は、骨への転移のための強い疼痛や骨折の危険が高い部位に対症的に放射線治療を行うことがある。
副作用として、放射線によるやけど、ただれ、排尿時の痛みや血尿、直腸からの出血などが見られる。
また最近、小線源療法(ブラキセラピー)と呼ばれる、小さな放射性物質を挿入する方法も行われている。前立腺がんの場合は、ヨウ素125(I-125)を封入したシードと呼ばれるものを前立腺に永久的に挿入する。この方法はアメリカでは15年以上前から行われている。日本では2003年にヨウ素125線源の永久留置が医療法上認可され、治療が可能になり、現在国内で約の施設で実施されている。この治療は限局的ながん(早期がん)においてのみ実施可能で、確実に前立腺内に照射が行われること。
・副作用が少ない
・性機能を維持しやすい
といった特長がある。